突然ですが、UPS(無停電電源装置)を設置されていますか?→Wikipedia

我がPCはUPS経由にて電源を供給しています。
会社の機器では当たり前のUPSですが、なぜ家庭利用のPCに導入しているかというときっかけは東日本大震災でした。
あの日の瞬間、当時在住していたマンションでも大きな揺れの後1分程度で停電が発生し、もちろんPCも含めてすべての電気機器類が使用できなくなりました。
幸いのことPCにはダメージがありませんでしたが、このページをご覧の方は正常なシャットダウン手順を踏まずにPCの電源を落とした場合に何が起こるか想像できると思います。

電源周りのトラブルからPCを守るためにUPSの導入を検討してみてはいかがでしょうか?導入のメリットは沢山あります。詳細を解説しているサイトさんもたくさんありますので参考にしてみてください。
と、いいつつもUPSって給電方法やバックアップ時の給電方法等様々な種類があります。特に注意してほしいのはバックアップ時の給電方法ではないでしょうか。
キーワードは2種類
  1. 正弦波
  2. 矩形波
この2種類で、UPSでバックアップができる機器かが分かれてきます。
専門家ではないので表現はアレですが、直流電流をどのくらい正確に壁のコンセントと同じように交流電源に変換してくれるか。ということになります。
UPSではバッテリーに電源を蓄え、停電時にはバッテリーから給電するわけですが、バッテリーに蓄電されたものは直流電流です。これを交流電源に変換したときに商用電源とほぼ同様の交流電源(電圧がsinカーブを描くもの)となるものを正弦波での出力、デジタル的な出力が矩形波と呼ばれます。
PCを利用するにおいては、矩形波だと問題が出る場合があるそうです(特に最近のPFC電源)。他にも相性の悪い機器もあります。

私はバッテリ容量と販売価格だけで矩形波タイプを買ってしまいましたが、このことを知ったのは後のことです。一般的に矩形波タイプが若干安いです。
ちなみに、オムロンの矩形波タイプですが今のところ問題は発生していません(PC、液晶モニタ、NASを接続)。が、メーカーからも一応注意が出ていますので従ったほうがよいでしょう。(OK・NGの判断は宗教戦争のようです)
また、勘違いされやすいのはノートPCのバッテリーとは違い、UPSは接続された機器を安全にシャットダウンするための時間稼ぎの道具に過ぎないということを理解してください。あくまでも、商用電源が断たれた場合に速やかにシャットダウンを完了させるまでの電源供給と考えてください。たいていの場合、UPSと連動して自動シャットダウンするソフトウェアが添付されています。

あと、配線だけして満足しないように。必ずテストをしましょう。バッテリー容量や接続機器にもよりますが、数分~10数分で放電しきってしまいますので、自PCのシャットダウンの時間は計測しておいたほうがよいです。

これから雷や台風などで停電の被害も多くなります。データのバックアップも大事ですが、作業中データとハード障害は取り戻せませんよ。UPSのラインナップも様々ですので自分に合った機器を探してみてはどうでしょうか。